山野落葉宿根草食用(若芽)/薬用(根)

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ツリガネニンジン釣鐘人参

Adenophora triphylla (Thunb.) A. DC.
var.
japonica (Regel) Hara

キキョウ科ツリガネニンジン属
釣鐘型の花を数輪ずつ輪生させるのはツリガネニンジンとその変種だけ。葉よりもこちらの方が見分けのポイントになる。
2003/08/21 千葉県
分布 北海道/本州/四国/九州
花期 8〜10月
別名 トトキ
シャジン(沙参)
掲載図鑑
日本の野草(山と渓谷社) 127
山に咲く花(山と渓谷社) 86
野草見分けのポイント図鑑(講談社) 254

「山で旨いはおけらにととき」という言葉があるそうです。おけらはそのままキク科のオケラですが、とときというのはこのツリガネニンジンの若芽のことです。
根が朝鮮人参にそっくりで、写真のような釣鐘型の花を咲かすことからこの名前があります。葉は通常3ないし4輪生しますが、株によって対生や互生、5輪生以上など変異があるため、見分けのポイントには使えません。この仲間では一番一般的な花なので、平地や林で見かけたらまずツリガネニンジンだと思ってください。
高山性のものはかなりたくさんの種類があり、分類には苦労します。