石灰岩地常緑高木逸出帰化/史前帰化?食用(実)/薬用(葉)

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ビワ枇杷

Eriobotrya japonica (Thunb.) Lindl. oNLINE植物アルバム ビワのページへ
バラ科ビワ属
別名
分布 本州(関東以西)/九州
帰化は関東以西
花期 11〜1月
環境省RDB 記載なし
千葉県評価 一般有害(G)
詳細分類 ナシ亜科
異説など
掲載図鑑
千葉県植物誌 284/291/992
日本の野生植物
木本1
220/PL244-1,2
樹に咲く花
離弁花1
656/657
 
 
 
 
 
 
  
我が家の年の瀬を飾る花。ほかの樹は花を咲かせていないだけに余計目立つ。暖かい日は蜂が蜜を集めにやってくる。萼の褐色の毛はよく目立ち、実になってもうっすら残っている。
2004/11/21 千葉県

我が家には結構果樹が植えてあるが、今は種類は少ない。曾祖母が好きだったということで柿がたくさん植わっており、ほかにスモモやキウイ、ブルーベリー、切ってしまったが栗やポポーもあった。そんな果樹達の中に唯一冬でも葉をつけ、しかも花を咲かせるものがこのビワだった。一本は家の屋根よりはるかに高く、もう一本は屋根の高さほど。かなり高くなる木らしいが、今のところこれ以上伸びる気配はない。
そんな我が家のビワだが、一歩外へ出れば高級果実である。種が大きく、食べるところがあまり無い印象のこの実にどうしてそんな値が付くのか不思議なくらいだった。確かに我が家で半ば放置状態のビワの実よりは二回りほど大きく、食べ応えはありそうだが買って食べるにはちょっと値が張るし、買おうとも思わなかった。
味はやや淡泊な甘みとわずかな酸味を感じ、種が大きくなければ比較的美味と言える。それは鳥たちも良く知っていて熟する頃にはかなりの鳥たちが我が家にやってくる。鳥はまれにこの種を丸飲みにするのか、時々変なところで実生苗を見かけることがあり、場所によっては問題になりそうだ。房州びわと呼ばれ南房総富浦町を中心とした地区の名産だが、千葉県の評価が一般有害なのは実生のものがあちこちに出ていることに由来するのであろう。
ところでビワは学名こそjaponica=日本の、だが日本在来のものではない可能性が指摘されている。記録をたどれば奈良時代からあるが、それがはたしてもともとあったのか大陸から来たものが定着したものかは不明だからだ。現在、自生とされているものは主に石灰岩地に生えている。

ビワ top ビワ 花序と枝
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