海岸(主に砂浜)常緑宿根草薬用(根:蒲公英)/食用(葉/根)

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ボウシュウタンポポ房州蒲公英

Taraxacum bosuense T.Ohba nov.prov.
キク科タンポポ属
ボウシュウタンポポ 花のアップ 別名 なし
分布 千葉県
花期 3〜5月
環境省RDB 記載なし
千葉県評価 保護留意(E)
異説など タンポポはキク科ではタンポポ亜科(または連/日本の野生植物)になる。この種は最近新種として発表されたもので、千植誌には標本写真や特徴などが掲載されている。2倍体タンポポと思われ、2倍体タンポポを統一種として扱う場合はT. platycarpumver.(あるいはsubsp.)bosuenseとなる可能性もある。
掲載図鑑
千葉県植物誌 641/651/1047
 
 
 
 
 
千葉県植物誌で掲載されたのを見てあこがれた花。現在のところ千葉県でしか記録がないため、他の地域の情報が欲しいところ。
2004/04/01 千葉県

タンポポの分類は非常にややこしい。少しの差で別種にされることが多く、それも学者によって考え方が違う。そんなわけで、タンポポについては一時期避けていた時代があったが、地元では結構いろんな在来タンポポが確認できたため、再び興味を持ち始め、かなりその場で判断できるようになった。
そんな矢先、千葉県植物誌(2004年刊)に聞き慣れないタンポポが登場した。ボウシュウタンポポ。海岸性のタンポポで、在来種と大きく異なる部分があり、しかも名前の通り千葉県以外ではまだ確認されていないと言う。俄然興味を持ち、この春はこのタンポポ探しに出かけた。そして・・・銚子で見つけたのがこの個体。図鑑に掲載の特徴とはよく合致しますが、まだ自信が持てない。というのもこの海岸線にはこのタイプの在来タンポポが数多く存在し、葉の特徴がボウシュウタンポポと一致し、総苞の形状などはトウカイタンポポと一致するものも確認できるのだ。私は銚子のほか、ボウシュウの分布が確認されていない富浦町でもこのタイプのトウカイタンポポを見つけた。学者じゃないので、この2つの関係はわからないが、もしかするとタンポポが海岸へ出ると葉に同じ特徴がでるのかもしれない。これからの研究が待たれる種類だ。

ちなみにボウシュウタンポポとカントウタンポポの違いを記載しておく。(千葉県植物誌より)
カントウタンポポ   総苞の長さ15〜18mm 葉は明るい緑色で平坦。
ボウシュウタンポポ  総苞の長さ12〜13mm 葉は濃い緑色で脈が細かく凹入している。

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