水中夏緑多年草/一年草浮葉植物

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ヒメシロアサザ姫白阿佐佐

Nymphoides coreana (H.Lv.) H.Hara oNLINE植物アルバム ヒメシロアサザのページへ
ミツガシワ科アサザ属
ヒメシロアサザ 花のアップ 別名
分布
花期 7〜9月
環境省RDB 絶滅危惧II類(VU)
千葉県評価 採集記録なし
埼玉県RDB 絶滅危惧IA類(CR)
詳細分類 従来リンドウ科とされてきたが、最近は水生の植物をミツガシワ科として独立させている。
異説など
掲載図鑑
日本の野生植物
草本3
36
 
 
 
 
 
 
 
 
  
偶然の発見。花は1センチ程度と小さいが、田んぼの中で白い花は目立つ。花冠裂片は4裂するものと5裂するものがある。花の背後に写っているのはアオウキクサで、この花の大きさがよくわかると思う。
2005/07/10 千葉県

時々、思いもかけない植物にフィールドで出会うことがある。詳しいことはこちらに書いたが、このときは観察会の前調査で道を間違えたことがきっかけだった。夕方のこと、花も咲いていなかったので正体はわからなかったが、その形からミツガシワ科の水草だろうと想像し、葉が楕円形で切れ込みがあったことからカガブタかヒメシロアサザ、ヒメカガブタなどを考えた。水田の持ち主に聞くと数年前より増え始めたといい、肥料に混じっていた可能性もあるということで、帰化植物の可能性も捨てられなかった。
観察会当日、ようやく開花状態のものにお目にかかり、ヒメシロアサザと特定した。この植物は数年前、オニバスの里で栽培状態のものを見たきりで、野生状態のものは初めて。今年は埼玉県内の自生地に確認に行こうと思っていただけに、よけいうれしい。話を聞き直すとどうも昔からあって、増え始めたのは数年前からということで、ここに昔からあったものと言うことらしい。なぜここに多く生息しているのか?その答えはこの水田が地下水を水源としていること、そして一番多く見られる場所は水源に近く稲作が行われてない場所で、非常にきれいな水があったからと思われる。この場所では関東では珍しいオオアブノメも数は少ないながら確認しており、この水田の水の良さを物語っている。
ところで、ヒメシロアサザには一年生のものと多年生のものがあるという。ここは水田という毎年攪乱される環境でありながら毎年発生することから、一年生のものではないかと思われる。水草に詳しい方にサンプルを送り、調査をしてもらっているので、結果が出次第報告したい。ただ、調査に同行した方によると一年生のものと多年生のものは具体的には説明しづらいが、雰囲気が違うと言うことなので、もしかすると変種や亜種の関係になるかもしれない。

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