野原一年草または越年草帰化

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ナガミヒナゲシ長実雛芥子

Papaver dubium L.
ケシ科ケシ属
別名
分布 地中海原産
花期 3〜5月
環境省RDB 記載なし
千葉県評価 一般有害(G)
異説など 特になし
掲載図鑑
千葉県植物誌 224/230/982
日本の帰化植物 79/PL25-4
帰化植物写真
図鑑
82/495
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
きれいなのでと庭に植えると大変。とにかく良く増える。今では日本の春の風景になりつつある帰化植物。
2004/04/18 埼玉県

ずいぶん前になるが、川崎で仕事をしていたときのこと、このケシの花を数本見つけ、栽培品かと見まごうほどの美しさにしばし見とれてしまった。が、2年目、3年目と数倍ずつ増えていき、春になるとそこここにオレンジ色の花を咲かせ、帰化植物としての恐ろしさを感じたことがある。花が大きく目立つだけに余計だった。
今ではどこでも見られるようになった花だが、とにかく増える。アツミゲシのようにモルヒネを含むわけではないので目の敵にされることもなく増え放題。生態系を破壊するほどでもないので、抜き取られることもなく、これからもどんどん増えていくんじゃないかと思われる。
ところで、増えやすい理由の一つと考えられるのが、どんな環境でも生えられるということ。通常50センチ前後、花の大きさも5センチぐらいだが、環境が悪いと自らの体を縮小させ、一つでもいいからと花を咲かせ、実を付けようとする。実際に目撃すると本当に同じ植物かと疑うほど。また全滅を防ぐため、越年草として生きる株と一年草として生きる株を両方作るなど、この花の生き残り戦略はなかなかすごいものがある。まだまだ増え続けていく、そんな予感をさせる植物だ。

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