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リュウノウギク竜脳菊

Chrysanthemum makinoi Matsum. et Nakai oNLINE植物アルバム リュウノウギクのページへ
*1=Dendranthema japonicum (Makino) Kitam
*2=Chrysanthemum japonicola Makino
キク科キク属
リュウノウギク 頭花 別名
分布 本州(福島/新潟以西)/四国/九州(宮崎県)
花期 10〜11月
環境省RDB 記載なし
千葉県評価 保護留意(E)
詳細分類 キク亜科キク連(族)
異説など *2は牧野富太郎博士による命名だが、のちに種小名をmakinoiと変更し、牧野博士への献名とした。
下記『キク属の変遷』も参照のこと
掲載図鑑
千葉県植物誌 611/617/1042/1135
*1で記載
日本の野生植物
草本3
166*1で記載
日本の野草 73
野に咲く花 15
山に咲く花 10
 
 
 
2年越しの撮影となってしまったいわく付きの花。地元では全く見かけない。バックに写る葉はリュウノウギクのものではなくクラマゴケ、らしい。これも地元では見たことがない。
2004.11.1. 川崎市多摩区 生田緑地にて

昔、向ヶ丘遊園で仕事をしていたとき、自転車で10分ぐらいのところに生田緑地と呼ばれる都心に近い場所では珍しい緑のオアシスがあった。固有種はないものの柏や流山では見られないものも数多くあったため、昼休みに抜け出してはよく観察にいったものだ。その中でも興味のあったのがこのリュウノウギク。地元では栽培以外では野菊と言えばカントウヨメナやノコンギクなどのシオン属が大部分でキク属の野菊は全くと言っていいほど見られなかったからだ。
2003年の秋頃から仕事で緑地内にある川崎市青少年科学館に何回か通うことになり、ついでにこのリュウノウギクの撮影を、と思ったのだが、このころカメラの調子が非常に悪く、このときもだだをこねられ、結局まともな写真は撮れなかった。今年再び川崎を訪れた際にようやく撮影できたのがこの写真。雨上がりで決してできは良くないが、久しぶりの再会にしばし満足した。
竜脳とは香料の名前で、この香りがすることから付けられた名だが、樟脳も含まれているため、もむと良い香りがする。

*キク属の変遷
キク属は紆余曲折のあった属で広義のChrysanthemumの中で細分化された*1の属名Dendranthemaが現在標準として千植誌/日本の野生植物で掲載されている。近年、国際的にChrysanthemumのタイプをシュンギクChrysanthemum coronarium L.からシマカンギクChrysanthemum indicumL.変更し、シュンギクをGlebionis coronaria (L.) Cass. ex Spachとし、独立させたためキク属の大部分をChrysanthemumに戻すことになった。したがって本来の方針(千植誌標準)とは異なり、本サイトのキク属はこの学名を標準とする。

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