林下常緑多年草食用(花/春蘭茶など)/観賞用(東洋蘭)
別名 | ジジババ ホクロ |
|
分布 | 北海道/本州/四国/九州 | |
花期 | 3〜4月 | |
環境省RDB | 記載なし | |
千葉県評価 | 保護留意(E) | |
詳細分類 | ラン亜科ラン連 | |
異説など | 学者によってかなり説が異なる。ラン亜科を細分化する説もあり、この場合シュンラン連となる。(園芸百科大事典) | |
掲載図鑑 | ||
千葉県植物誌 | 909/921/1087 | |
日本の野生植物 草本1 |
228 | |
日本の野草 | ||
野に咲く花 | 395 | |
山に咲く花 | 380 | |
ネジバナの次に野外で見た野性蘭。大分数が減った。 2003/03/30 千葉県 |
野草を親しむようになると、まずさがしてみたくなるものが野性蘭である。園芸的にも人気があるため乱獲され、フィールドで出会えるものも少なくなった。流山で私が確認している野性蘭は6種類だが、うち1種類は同定前に消え、2種類は開発などで無くなってしまった。残ったのは3種類だが、そのうちもっとも数が減ったと感じるのがこのシュンラン。花色が違うものはかなりの値で取引されるため、業者や個人による乱獲が絶えないのだろう。もっとも普通に出会えた蘭が、今まさになくなろうとしている。なんだかやりきれなくなってしまう。
春に蘭と書いてシュンラン、その名の通りちょうど桜の咲く頃に良い香りのする緑の花をひっそりとつける春を代表する蘭だ。学名を見れば分かるとおり洋蘭のシンビジウムの仲間だが、ずいぶんとおとなしい印象だ。それはこの仲間にしては珍しく一本の花茎に一つの花しかつけない点から来ているのかもしれない。
都会では里山がほとんど無くなり、この蘭の住める環境もどんどん無くなってきた。守っていきたい里山の花である。
TOP | 全体 | 花芽 | 痩果 |