湿地/浅い水中夏緑多年草
別名 | サワシオン(沢紫苑) | |
分布 | 本州/四国/九州(奄美以北) | |
花期 | 8〜9月 | |
環境省RDB | 絶滅危惧II類(VU) | |
千葉県評価 | 保護留意(E) | |
詳細分類 | 従来の分類はベンケイソウ科にいれられていたが最近の分子分類学では広義のユキノシタ科とされた。またユキノシタ科/ベンケイソウ科双方に見られない特徴を併せ持つことから独立科を設ける説もある。千葉県植物誌ではタコノアシ科として独立させたため、本項もそれにしたがった。 | |
掲載図鑑 | ||
千葉県植物誌 | 254/262/987 | |
日本の野生植物 草本2 |
155 ※ユキノシタ科で記載 |
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日本の野草 | 439 ※ベンケイソウ科で記載 |
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野に咲く花 | 307 ※ベンケイソウ科で記載 |
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全国的に見れば絶滅危惧種であるが、千葉県内では意外に簡単に見つかることがわかった。 2004/09/03 千葉県 |
植物の名前というのは変わったものが多く、聞いた瞬間は納得できないものだが、いざ実物に会うと名前を付けた人の慧眼に感心することがある。タコノアシもその一つ。花序の様子を蛸の足に見立てたものだが、花序の曲がり具合といい、花の雰囲気が吸盤に似ているところと言い、まさに蛸の足。
見てみたいと思っていた植物の一つだが、一回見つかると結構普通に見つかる。最初の発見は野田市。旧座生沼の造成地そば。場所が場所だけにいずれはつぶされる運命で、何とかしたいところ。次は柏市内の利根川河川敷だがこれもつい最近開発された場所。その次はコンクリートで囲われた川の中と、意外と普通の場所で見つけている。千葉県内での評価も頷けるところである。
本来は花弁を欠くが、まれに花弁を付けることがあるといわれ探していたが、こちらも意外に簡単に見つけられた。ただどの場所も非常になくなる危険が高い場所で、何らかの対策を取らねば消えてしまう運命。いつまでも残しておきたい珍植物である。
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