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原野/林縁夏緑多年草薬用(漢方薬)/食用(山菜)

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ツリガネニンジン釣鐘人参

Adenophora triphylla (Thunb.) A.DC. var. japonica (Regel) H.Hara oNLINE植物アルバム ツリガネニンジンのページへ
キキョウ科Campanulaceaeツリガネニンジン属 
ツリガネニンジン 花のアップ A221223 別名 トトキ(山菜名)
シャジン(漢方名)
分布 北海道/本州
/四国/九州
花期 8〜10月
環境省RDB(00/07) 記載なし
千葉県ランク(04/09) 保護留意(E)
埼玉県RDB 記載なし
詳細分類 キキョウ(ホタルブクロ)亜科(ホタルブクロ亜科は日本の野生植物で記載)
異説など
掲載図鑑
千葉県植物誌 556/562/1034/1134
日本の野生植物 草本3 152/PL125-1
山に咲く花 86
野草の名前 秋/冬 206
千葉県植物ハンドブック 136
雑草や野草が
よーくわかる本
481
  
   
   
花は輪生し、段状につく。夏から秋にかけて比較的普通に見られる花。萼が線形で魚の骨状の鋸歯がある点は意外に気づきにくいポイント。花冠と萼は5数性。
2008/10/22 埼玉県

根がチョウセンニンジンに似てツリガネ型の花をつけることからこの名前がある。詳しくは知らないが漢方薬でも使われるので名前には偽りないだろう。
学名を見て気づく方もいると思うが、ツリガネニンジンは学名上は変種になる。基準変種はサイヨウシャジンAdenophora triphylla (Thunb.) A.DC.で、中国地方以西で見られるらしい。今のところ未見だが、分布が重なるあたりでは見分けが困難そうに思える。基本的に花冠の先端がすぼまる、めしべが突出するのが見分けのポイントだそうだ。
変異の多い仲間でたとえば葉の付き方は基本的には4輪生だが、互生〜6輪生まであるし形もバリエーション豊富。花冠の形にもかなり細いものから太いものまで実に様々。リニューアルに際し、項目数が相当増えたのもこれが理由。サイヨウシャジンについても同様の傾向があるのかはこちらのフィールドでは確認のしようがなく、西日本に協力してくれる人がいればありがたいのだが・・・。
もう一つ気になる点は日本ではYlistも含めて当たり前のvar. japonicaという変種名、IPNIにはなぜか記載がない。日本植物誌も含め昔から使われた学名なので世界的に認められていないとは思わないのだがなぜなのだろう。
ツルボのようにはまってしまわないことを祈りつつ、でもいろいろなものを見つけたいのは悲しい性、というべきか。
ところでインデックス上は夏緑多年草としたが、開花時期に外的要因で枝を失った場合、冬にもロゼットを展開するそうだ。そのときの葉は通常個体の葉とは似ても似つかないものだそうだ。ネット上の写真では根生、円形、心脚、長い柄、荒い鋸歯など通常個体とは似ても似つかない。成長期に障害を受けた場合もやはり同じような葉を展開するそうなので、フィールドで是非見てみたいものだ。

ツリガネニンジン top ツリガネニンジン 全体 ツリガネニンジン 葉 ツリガネニンジン 蕾と萼 ツリガネニンジン 若い実 ツリガネニンジン 果実と種 ツリガネニンジン 芽吹き ツリガネニンジン 花の変異丸形
TOP 全体 蕾と萼 若い実 果実と種 芽吹き 花の変異
丸形
ツリガネニンジン 花の変異細型 ツリガネニンジン 葉序の変異 三輪生と互生 ツリガネニンジン 葉序の変異 五輪生
花の変異
細型
葉序の変異
3輪生と互生
葉序の変異
5輪生
シロバナ
ツリガネニンジン
シロバナツリガネ
ニンジン 全体
ハマシャジン シラゲシャジン シラゲシャジン
全体

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