TOP>なんでも百花店>キキョウ科>ツリガネニンジン属 (ツ)
原野/林縁夏緑多年草薬用(漢方薬)/食用(山菜)
根がチョウセンニンジンに似てツリガネ型の花をつけることからこの名前がある。詳しくは知らないが漢方薬でも使われるので名前には偽りないだろう。
学名を見て気づく方もいると思うが、ツリガネニンジンは学名上は変種になる。基準変種はサイヨウシャジンAdenophora triphylla (Thunb.) A.DC.で、中国地方以西で見られるらしい。今のところ未見だが、分布が重なるあたりでは見分けが困難そうに思える。基本的に花冠の先端がすぼまる、めしべが突出するのが見分けのポイントだそうだ。
変異の多い仲間でたとえば葉の付き方は基本的には4輪生だが、互生〜6輪生まであるし形もバリエーション豊富。花冠の形にもかなり細いものから太いものまで実に様々。リニューアルに際し、項目数が相当増えたのもこれが理由。サイヨウシャジンについても同様の傾向があるのかはこちらのフィールドでは確認のしようがなく、西日本に協力してくれる人がいればありがたいのだが・・・。
もう一つ気になる点は日本ではYlistも含めて当たり前のvar. japonicaという変種名、IPNIにはなぜか記載がない。日本植物誌も含め昔から使われた学名なので世界的に認められていないとは思わないのだがなぜなのだろう。
ツルボのようにはまってしまわないことを祈りつつ、でもいろいろなものを見つけたいのは悲しい性、というべきか。
ところでインデックス上は夏緑多年草としたが、開花時期に外的要因で枝を失った場合、冬にもロゼットを展開するそうだ。そのときの葉は通常個体の葉とは似ても似つかないものだそうだ。ネット上の写真では根生、円形、心脚、長い柄、荒い鋸歯など通常個体とは似ても似つかない。成長期に障害を受けた場合もやはり同じような葉を展開するそうなので、フィールドで是非見てみたいものだ。
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TOP | 全体 | 葉 | 蕾と萼 | 若い実 | 果実と種 | 芽吹き | 花の変異 丸形 |
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花の変異 細型 |
葉序の変異 3輪生と互生 |
葉序の変異 5輪生 |
シロバナ ツリガネニンジン |
シロバナツリガネ ニンジン 全体 |
ハマシャジン | シラゲシャジン | シラゲシャジン 全体 |