TOP>なんでも百花店>ヒガンバナ科>ヒガンバナ属 ()

野原/道ばた冬緑多年草(球根)史前帰化観賞用/薬用(球根)有毒(球根)

Last update 

ヒガンバナ彼岸花

Lycoris radiata (L’Her.) Herb. oNLINE植物アルバム   のページへ
ヒガンバナ科Amaryllidaceaeヒガンバナ属 
ヒガンバナ 花のアップ 別名 マンジュシャゲ(曼珠沙華)
分布 日本全土
花期 9〜10月
環境省RDB(00/07) 記載なし
千葉県ランク(04/09) 一般(F)
埼玉県RDB 記載なし
詳細分類
異説など クロンキスト体系ではユリ科に含める。
掲載図鑑
千葉県植物誌 683/690/1054
日本の野生植物 草本1 54/PL51-1,2
野に咲く花 412/413
野草の名前 秋・冬 252
千葉県植物ハンドブック 160
雑草や野草が
よーくわかる本
494
植物分類表 53
 
 
 
 
 
 
不思議なことに咲き始めるのは秋の彼岸前後に固定されている。どこにでもある普通の植物だが古く大陸からやってきた帰化植物だそうだ。たいていの場合一つ咲き始めると1日ぐらいですべてが咲きそろう。
2009/09/13 千葉県

秋の彼岸のころ真っ赤な花を咲かすことから彼岸花という。開花時期と血を連想させる花の色からあまりいい印象が持たれないらしく、死人花や幽霊花といった縁起の良くない別名も多い。聞くところによると全国に600以上の方言・別名があるらしく、千葉県内だけでも82もの地方名がある。
それほどまでに親しまれた植物だが、在来種ではなく稲作とともに渡来した史前帰化植物とされる。在来ヒガンバナはすべて3倍体で種子はごくまれにしかできない。たまたま3倍体のみ渡来したとも考えにくいので、元々の2倍体個体、つまりシナヒガンバナが変異した上に何らかの理由で3倍体個体のみ生き残った、と考えてみた。当てずっぽうもいいところだが、ワラベノカンザシのような農薬による変異が確認されているので、あながち間違えではないかもしれない。
学名上ではこちらが母種にあたり、シナヒガンバナが変種にあたる。3倍体が基準種というのもおかしい話だが、おそらくこちらの方が先に学名がつけられたのだろう。命名規約上先につけられたものが基準種になるので仕方ないのだが、ほかに知られたところでは希少なフジスミレがヒナスミレの基準種、最近では希少種のアズマシライトソウがシライトソウの基準種と学名変更された例がある。かなり変に思われるだろうが、国際的な規約なのだから仕方ない。
純白の品種をギントウカというが、ショウキズイセンとの雑種をシロバナマンジュシャゲと呼ぶせいか、ネット上ではシロバナマンジュシャゲ=ギントウカという混乱が見られる。明らかに違うものなのでネット上の情報を鵜呑みにしてほしくないものだ。私もweb開設者である以上正確な情報提供を常に心がけていきたい。

ヒガンバナ TOP ヒガンバナ 花序全体 ヒガンバナ 開花期全体 ヒガンバナ 蕾 ヒガンバナ 展葉期全体 ニシキヒガンバナ ワラベノカンザシ シロバナマンジュシャゲ
TOP 花序全体 全体 展葉期全体 ニシキヒガンバナ ワラベノカンザシ シロバナ
マンジュシャゲ

前のページに戻る