道ばた冬緑1年草逸出帰化
別名 | ||
分布 | ||
花期 | 3〜5月 | |
環境省RDB | 記載なし | |
千葉県評価 | 採集記録なし | |
詳細分類 | シオガマギク亜科クワガタソウ連 | |
異説など | フラサバソウ節とイヌノフグリ節のどちらかだが、2つの区別点が分からないためここでは割愛する。開花期の子葉がポイントならイヌノフグリ節 | |
掲載図鑑 | ||
日本の帰化植物 | 190〜1/PL94-1,2 | |
日本に帰化するクワガタソウ属の中ではコテングクワガタと共に数少ない白花標準。毛が多いなど花の色以外はフラサバソウによく似ている。コゴメグサに似ていると言うことでこの名が付いた。 2005/03/09 東京都 |
あるメーリングリストの小石川植物園でのオフ会のこと。園内のあちこちにオオイヌノフグリに似た小さな白い花が咲いていた。名前を聞かれたので、毛が多いなどの点からそのときは白花のフラサバソウと答えた。
ところが戻って調べてみるとどうもフラサバソウとは違う。そして帰化植物MLから小石川でクワガタソウ属の帰化状況を調べてみたというメールが届き、この花の本当の正体が分かった。
かつては小石川植物園で栽培されていたが、それが園内に逃げ出し、さらに都内に広がっていったという。先ほどの調査記録によると小石川植物園の帰化クワガタソウ属の実に5割がこのコゴメイヌノフグリだそうで、日本ではおなじみのオオイヌノフグリを越える勢力だ。なぜこんなに広がったのかは全く不明だが、不思議と小石川周辺以外ではあまり見つかっていない。帰化植物見本園のものが木場公園に逃げ出したのは確認しているが、それ以外では京都の鴨川の岸で確認されたぐらいで全国的にもあまり聞かない。千葉県野田市の東京理科大学野田キャンパスで見たという報告もあるが、これもまだ確認できず、帰化しているのかどうかも分からない。
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