林下夏緑?多年草腐生植物
最近認識されるようになった腐生ラン。認識される前はアキザキヤツシロランと混同されていたそうで、発見当初は絶滅危惧種にも指定されていた。現在はかなりの数が確認され、2007年の評価の際には国の絶滅危惧種からも外された。千葉県で確認した限りはアキザキヤツシロランの方が少ないくらいだ。千葉県での自生状況確認に立ち会ったが、この分だと千葉県のランクも一般保護以下に下がりそう。
クロヤツシロランという名は黒い果実のヤツシロランという意味で、白っぽいアキザキヤツシロランに対してのネーミング。
私の掲示板で報告があったのは2005年のことでこのときは果実の状態で、アキザキヤツシロランとの違いがよくわからずとりあえず翌年持ち越し。2006年は開花の状態のものを見つけることはできなかったが、とりあえず両種があることがわかった。2007年にようやくまともに花を確認でき、3年越しの逢瀬となった。
とにかく地味な花でよほど注意深く探さないと確認は困難。結実期は果茎を30cm以上にものばすためよく目立ち確認は容易だが、休眠期を持つためマーキングしても翌年必ず花が咲くとは限らないときている。
ここまで書くとなんだかつきあうのもいやになりそうだが、なれてくると場所さえ覚えておけば花に会える確率はかなり高くなる。長いつきあいになりそうなランだ。
TOP | 全体 | 唇弁 | 蕾 | 若い果実 | 裂開した果実 | 露出した根 | 自生環境 |