原野(主に乾燥地)夏緑多年草
もともと我が家にはスミレがたくさんあった。タチツボスミレやアカネスミレ、鉢もの由来と思われるヒゴスミレやフイリゲンジスミレといったものが庭のあちこちに生えていた。そのうちやはり鉢物由来のヒメスミレも仲間入りをし、スミレにはことかかない環境、といえただろう。
自宅以外ではじめて見たと言えるのが、このニオイタチツボスミレだ。小学校の何年生かは忘れたが、裏門から帰るとちょっとした土手、おそらく野馬土手あとと思われるものの斜面に見慣れない濃い紫のスミレを見つけた。ずいぶん長い間正体が不明でやきもきしたことを覚えている。香りにさえ気づいていれば正体にすぐ気づいただろうに。
タチツボスミレよりより乾いた環境を好むが、混生していることもあり雑種もできやすい。しかも雑種だけで群生していることもあり、変化の多いタチツボスミレとの判断が難しいこともある。有茎種であることがはっきりすれば原野で濃い紫のものはこれしか考えられ無いので比較的わかりやすいのだが、ほかのスミレ同様変異も多い上に開花期は見た目無茎種なので判断が難しい。花茎の毛とつんとせり上がった距、色と香りで判断するのが妥当と言えるが、即断はせず迷ったら専門のサイトを訪ねた方がいいと思う。
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