林下夏緑?多年草腐生植物
このランについてはいささか混乱がある。花が白いものをマヤランの品種サガミランとして花が帯緑色で苞葉の形も異なるものをサガミランモドキC. aberrans (Finet) Schltr.とする考え方。ただ調べた限りではこの2種の差はわざわざ別種として扱うほどではなく、本稿は同一種として扱う。しかも千葉県には似たようなものでさらにタイトウランとしてまたもや別種として記載したものがあった。最新版の千葉県植物誌では=サガミランとしている。混乱を避けるためか、千葉県植物誌ではサガミランを標準として記載しているので右側の項目が黄色だらけになってしまった。過去最高に苦労したページだ。
このような結論になった背景は、この自生地のものは特徴的には記載されたサガミランモドキの方がより近いと思われ、にもかかわらず完全に混生している状態、および千葉県植物誌ではサガミランしか存在しないとしているという2点がある。いずれ遺伝子レベルで解析すれば結論が出るのだろうが、ランといいスミレといいタンポポ(主に千葉県植物誌)といい、なんでもかんでも分けるという考え方は何とかしてほしいものだ。
TOP | 全体 | 蕾 | 開花前全体 | 若い果実 | 種子散布後 の果実 |
サガミランモドキ | サガミランモドキ 蕾 |
サガミランモドキ 葉 |
サガミランモドキ 芽吹き |
サガミランモドキ 自生状況 |