野原/海岸春緑/秋緑多年草(球根)
ツルボにとりつかれたのはいつ頃からだろうか?春と開花前後に葉を出す点も興味が引かれたし、子房の色や葉の出方や数大きさなどいくつものタイプが存在し、それらを細かく分類してみたり、おおざっぱにまとめてみたりと各論が存在する。キタツルボのようなものもあれば(Ylistはsyn扱い)コカイツルボのような地域限定個体(学名なし)もあるのだが、現在の所変種として認められているのは海岸性で大型のオニツルボのみだ。
研究してみる価値はあると思うが、とりあえずは少し暇になってから、ということになろうか。少なくとも我が地元には2タイプ(子房ピンク、葉は花茎と同時展開/子房は白、葉はがっしりして花茎伸展時にはないかごく短い、前者より明らかに花期が遅い)が混成しているのだが。
現時点で取り上げられるのは海岸型、オニツルボ、そしてキタツルボっぽい地元の個体で、コカイツルボ(開花期に葉がなくひょろ長い)についてはなぜかまともな写真が見つからないので、2010年中の対応と言うことになりそうだ。コカイツルボは河川敷の斜面林などやや暗い場所に搭乗することが知られ、埼玉県や千葉県でもそれらしい個体は確認している。埼玉については河川敷の斜面林で場所的には申し分なく、コカイツルボの可能性が高い。
ツルボの研究にはまだまだ時間がかかりそうだが、かかりすぎて飽きないことを祈りたい。
TOP | 全体 | 自生状況 | 春の葉 | 開花前 | 開花前全体 | 若い果実 | 熟した果実 |
種子 | 黒穂病感染個体 | 変異型 | 変異型全体 | 海岸型 | 海岸型自生状況 | シロバナツルボ |